全国大会関連情報: 2013

2013年10月12日（土） ～ 10月13日（日）

第14回パーソナルファイナンス学会全国大会（関西学院大学）は、統一論題を「パーソナルファイナンスからみたソーシャルファンディング」に決定いたしましたのでお知らせいたします。
この数年の間にパーソナルファイナンスをめぐる環境は大きく変化しました。例えば、改正貸金業法の施行による「消費者向、事業者向別の貸付残高」の合計は1999年度545,309億円から減少傾向に歯止めがかからず2012年度は246,048億円と約半減しており、同様に、業者数も1986年度の47,504社から2013年度には2,217社に激減しております。　他方、ITなど他の分野との融合も急速に進展してきており、例えば、東日本大震災における復興ニーズに伴う新規資金需要に対応した新しい形のファイナンスや新興国における住民生活改善を目的とするベトナムのマイクロファイナンス機関TYMといった、新しい金融の仕組みや決済方法も世界的に広がってきました。こういった現状を背景に、パーソナルファイナンスに対する形態も融資・投資・寄付を伴ったパトロン的投資、寄付やお礼など、既存の金融機関には存在しなかった形態の多様化と国際化が弾みをつけているように感じられます。
私たちは、このような状況において求められるビジネスモデルや、法的・社会的制度の変革など、さまざまな視点が必要になってきております。
そこで、これらを代表する企業として、Music Securities社ともう一社（現在交渉中）をお招きして講演とパネルディスカッションを開催し、これらの新しいムーブメントを会員の皆様と一緒に考え、本学会の社会的重要性をますます高めたいと存じます。
また、活発な議論ができるよう大会を運営していこうと思っておりますので、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

パーソナルファイナンス学会
大会委員長　飯田隆雄